今朝、関東地方でやや大きな地震がありましたね。
私も、ズシンという揺れにビックリして飛び起きました。
更なる大きな地震に繋がる心配は少ないようですが、東日本大震災から3年経ち、今一度防災について考えるきっかけとなった方も多いと思います。
そんな中、今回の地震で額縁が落ちてきて怪我をされたとのニュースを耳にしました。
その方のお住まいの地域は震度4程度とのことでしたがやはり条件によっては落下に危険性はあります。
東日本大震災後に壊れた額の交換をお受けする機会がありましたが落下等の原因は以下のようなケースが多かったです。
・吊紐、金具等が傷んでいた。
何年間も飾りっぱなしの状態では吊紐等は劣化し弱くなっています。そこへ振動が加わり紐が切れたり金具が折れたりして落下してしまいます。
・額縁を立てかけて飾っていた。
壁に掛けると落下が心配との理由で床や台の上に壁にもたれかける形で飾っているケースを見かけますが、実はこの状態は不安定で少しの振動でも前に倒れたり、滑ったりしてしまいます。
実際、先の大地震で額が壊れたとお持ちになった方の多くが立てかけて飾られていた方達でした。
立てかけて飾る場合にはディスプレイ用イーゼル等を用いる必要があります。
・長押(なげし)に差し込んだだけだった
意外に多かったのがこれ、和室についている長押(なげし、壁面上部に水平に付いている木部で上部に指が入るくらいの隙間が開いている)に額縁を差し込んだだけという状態。
これでは今回のような下から突き上げるような地震では簡単に落ちてしまう上、高いところからの落下になるため大変危険です。
長押や鴨居(かもい)の上部に額を飾る場合は、吊紐でしっかリ掛け、かつ専用の長押用、鴨居用の額受を併用して飾る必要があります。
また、落下原因とは異なりますが、どのような物に言えることですが就寝の際の頭上位置などには落下の危険性があるものは設置しないほうが安全です。
額縁の重さや壁面に合わせて適切に飾っていれば額縁は簡単には落下しません。実際、先の大地震でも当店や自宅で飾っている額縁はまったく被害がありませんでした。
以上のようなことをご参考に今一度飾っている額縁を確認してみてはいかがでしょうか。
額縁・絵画の専門店アートフレーミングアイガ
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2014年05月05日
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